名刺の起源

「名刺」の歴史は古く、その起源は中国だといわれています。
まだ紙が発明される前である漢(紀元前206年頃)の時代には木や竹にメッセージを刻んでいました。
この木や竹は「鋭利なものを刻みつける」という意味の「刺」と呼ばれ、「名刺」という言葉の由来になったとされています。
また、唐(7~10世紀)の時代、訪問先が不在のとき、自分の来訪を知らせるために「刺」に名前と身分を刻んで戸口の隙間にはさんだのが始まりという説もあります。
どちらの説が有力かはわかりませんが、紙の代わりに木や竹の「刺」を用いていたことは共通しています。


地位のある人への取り次ぎなど正式な挨拶代わりの役目も果たしていたことがわかっています。
現存する最も古い名刺は、1984年に発掘された三国時代の呉の武将「朱然」(182年~248年)の墓から見つかったものです。
中国から始まった名刺は、その後欧米へと伝わっていきました。


「刺」の代わりに紙とペンになり、最も古い記録として残っているものは1560年頃イタリア留学をしていたドイツ人学生のものとされています。
18世紀末になるとヨーロッパ全土で使われるようになり、このころには活版印刷の技術が向上して印刷した名刺が流通します。
また、銅版画を入れた華やかな図柄のものも使われていましたし、19世紀初めのフランスでは写真入りの名刺が考案されました。


一方、名刺を持たない人が多いアメリカでは南北戦争(1861年~1865年)後に、お金持ちが社交に用いたのが始まりとされています。


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